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Author:tcjuju
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亀井寿子

Juju INTERIOR DESIGNS
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ホスピタルアート

今日は、知人から借りたDVDを見ました。

NHKの旅のチカラで放映された「スエーデンホスピタルアートの世界」を録画したものです。


少し前に、東北大震災の被災者の方々にインテリアデザイナーが何か役に立てることはないのか?

以前こんな時、無力でインテリアデザイナーは何も出来ないねって言っていた方もいましたが


人間形成は、住まい生活環境にとても影響されます。

インテリアデザイナーだからこそ出来ることがあるのではないか。

荒んだ気持ちに少しでも潤いを感じられるような空間。

まだ成人になっていない子供たちが人間形成する生活環境を少しでも明るく楽しく過ごせるそんな空間。

なにか少しでも行動を起こしたいという話をしていた時にこの放映の話が出ました。

もちろん、住いの環境の話とは少し違いますが人間が生活する空間という広い範囲で捉えると

アートやインテリアで人間が幸せになれるというところは同じなのだと思います。


私はこの放映を見逃していましたので、DVD送ってもらって見てみたのです。

本当に色んなことを考えさせられました。


まず、スウェーデンの病院のあり方に感動しました。

病院建築では設計段階からアーティストと医療スタッフと建築家が作品のイメージを共有しながら

打合せしていくところ。

以前、私は特別養護老人ホームのインテリアデザインをしたことがありましたが

インテリアデザイナーが設計段階から入ったので、これに近い形ではありましたが

ホスピタルアートという考えで患者さんの気持ちを癒したり家族を励ましたりスタッフの方を

労うことはできませんでした。

もちろんインテリアデザインで患者さんの気持ちを癒したり家族を励ましたりスタッフの方を

労うことはあらゆる角度から提案しました。


しかし、自己表現されたアートやすでに何かしらメッセージ性のあるアートや具象画を飾りました。

予算やアートを飾る場所の確保の有無、全ての関係者の固定観念がそこにはありました。



インテリアデザイナーは、そこに住まう方の潜在意識まで探り真の理想空間をセンス良く

まとめ具現化しなければ、プロとは言えません。

素晴らしいアートを飾るのも空間に調和していてお客様が満足してくださっていれば良いと思います。

しかし、お客様のためにオーダーメードするアートは究極だと思います。

特にホスピタルでは、不特定多数の患者さんや家族、スタッフにたいして、また様々な病棟に合わせて

是非是非ホスピタルアートを取り入れて欲しいと思います。

私も、固定観念に縛られず、そんなインテリアデザイン、デコレーションをしていきたいと思いました。



もう一つ感動したのが、小児病棟にある最後のお別れのための部屋。

家族の心をケアする部屋。

そこには、まだ生まれたばかりで服も買っていない家族のために赤ちゃんの服が備えられていたり

洗礼のための家族の服や、テーブルを飾りつけるテーブルクロスなどあらゆるものが揃っていました。

そして室内は病院の一室とは思えない、照度が落とせるようになっていて白熱灯のブラケット

が付いていました。

ああ、この部屋なら他の部屋と比べて、ゆっくりと自分の気持ちを整理して最後のお別れが

出来るだろうと思いました。


私は以前特別養護老人ホームのお部屋の入口に想い出の品のショーケースを提案したことがありました。

自分の部屋が識別できない方のために、提案しました。

様々な方が利用されるお部屋には、個人のお部屋のような自由性はありませんが、少しでも住まう方が

幸せに生活できる空間の提案をしていく必要があると思います。



人間が施設の環境に合わせるのではなく、人間の精神状態に配慮出来る施設。

人が中心の環境こそが、本当の生活環境だと改めて考えさせられました。


そして最後に精神病棟のあり方です。

病気になることは恥じることではない。

みんな病気になるのだからとアーティストは話していました。

吹き抜けのホールには人工の大きな木が据えられるのですが、そのメッセージが

人間が生きていくことは傷ついたり挫折したり色んなことがある。

しかしそうやって色々あっても成長していく、それが生きることだということ。

そんなメッセージをホールの巨木で感じてほしいと言っていました。

閉鎖的な病棟ではなく開かれた病棟に設計されていました。


仕事をしていくうえで、また生きていくうえで色んなことがありますが

幸せに暮らすことを諦めないでほしいと思います。

一度しかない人生を精一杯幸せに暮らせるような空間創りをしていきたいと胸が熱くなりました。


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No title

ホスピタルアート、興味をそそられます。
最近本当に忙しくて、新しいことを学んだり本を読む時間すらない状況ですが、子供の事など落ち着いたら、私ももっともっと、いろいろなことに取り組みたいなぁ。
またいろいろ聞かせてください。

No title

コメント有難うございます。
今はきっと本当に忙しくて、大変な時期なんですね。
今の経験はきっと将来とても役に立つことだと思いますし、そんな経験をしている方にお仕事をお願いしたいと思う方も多いと思います。
私も、色々なお話を聞かせていただくのを楽しみにしています♪。