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Author:tcjuju
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亀井寿子

Juju INTERIOR DESIGNS
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癌先端医療におけるインテリアデザイン

最近は、所属協会のイベントのご案内が多かったですが、本日は2013年の6月からインテリアデザインさせて頂き

冬12月半ばに納品させて頂きました「東京ベイ先端医療・幕張クリニック」様のご紹介をさせて頂きたいと思います


幕張クリニック様の空間は、太陽が燦々と降り注ぐリゾートホテルのようなイメージ、楽園のような雰囲気でリラッ

クスしていただけるようにご提案させて頂きました。


このような雰囲気を醸し出すために、カラーや素材やフォルムに拘り、用途によりゾーンが異なる空間をストーリー

を持たせて計画しました。


今回のブログは、空間の説明に加えストーリについても触れていきたいと思います。


まずは、外観です。

建築については、中日設計さんが手がけられており、私は内装のインテリアデザインを担当させて頂きました。

都会の喧騒を忘れ、自然に囲まれた癒しの施設を表現しています。

タチアオイのお花がモチーフになっています。間接照明で素敵に演出しています。

makuhari clinic gaikan
Photograph by Nobuki Taoka



治療と診断のゾーンのエントランス入口です。

右側のピンクの空間が診断のゾーン、左側の紫の空間が治療のゾーンです。

癌の診断、放射線治療の先端医療施設ですが、重苦しく暗~い印象はまったくありません。

逆に、何か期待感さえ持ってしまうような穏やかで優しく、楽しそうにも感じる雰囲気が漂っています。

内装が出来あがった直後には通りかかる方が、何が出来るか聞きにこられたり、興味をそそられて中まで入って

こられたりとオープン前からとても興味深いハプニングも!


makuhari clinic gaikan2
Photograph by Nobuki Taoka



この工事と並行して廻りでは、日本最大級のイオンショッピングモールの工事が進行していました。

かなりの工事関係者がこの幕張に集中していまして、世間は狭いというか私の耳にはイオンの工事関係者さんの

声が、間接的にはいってくることがあり、「女性ならではだよね~」「トレンド押さえてるね~」「イオンの

店舗とは違う良さがあるね~」

など・・同業関係者さんに褒めてもらうと、これもまた嬉しいっと元気をもらいました。

makuhari clinic gaikan3
Photograph by Nobuki Taoka



さて、内装のお話に入っていきたいと思います。

診断のエントランスは、トロピカルでいて、落ち着きのある色と柄の壁とグリーンの壁が迎え入れてくれます。

女性の母性のように温かくて優しい雰囲気が病気に対する不安感や弱った身体や精神を優しく包み込むような

空間です。

天井には柔らかな光を放つ、夜空に輝く星・・はたまた夜空を飛び交う蛍のような・・青空から降り注ぐ木漏

れ日のような照明器具を取り付けています。


良くある新建築の直線的な間接照明もラインが強調されてシャープでかっこいいですが、このようにやわらかく

自然を感じる明りが、芯から心を安らげてくれるのです。

もちろん空間を広く奥行を感じてもらうために間接照明も使用しますが、そこは有機的なラインでやわらかく

大胆に演出しています。

建築設計段階から天井の間接照明の計画がありましたので、それを利用して演出させて頂きました。

makuhari clinic 13
Photograph by Nobuki Taoka



入口入って左にはコンシェルジュが迎えてくれる受付があり、無味乾燥な事務的な受付とは全く違います。

ホスピタリティーにあふれた対応でクリニック内をアテンドしてくれるのです。本当に素晴らしい!!

コンシェルジュの制服についてもアドバイスさせていただきました(^-^)

makuhari clinic4
Photograph by Nobuki Taoka



上の写真は受付で下の写真はエレベーターの扉です。

メイン壁紙(ニナキャンベル)の柄をガラスにエッジングしています。

このデザインを実現するに当たり、柄を転写しエッジングするためにイギリスのデザイナーのニナキャンベルに

許可を頂くために申請しました。建築とのコラボレーションを快くOKしてくれて、楽しみだと話してくれました。

makuhari clinic5
Photograph by Nobuki Taoka



このように目線の先フォーカルポイントにトロピカルな色や柄を施すことで、空間に統一感がでて、リゾート地の

ような開放的で柔らかな空間になるのです。

makuhari clinic 3
Photograph by Nobuki Taoka



ここからは、ストーリーも交えてお話しします。

エレベーター正面のニッチコーナーには鳥かごのデザインのペンダント照明。

この中には鳥はいません。そのかわりシャンデリアが入って、ニッチを照らしています。

この中にいた鳥達は、この楽園に解放され自由に飛び交っているのです。

このクリニックの空間は自然や動物との共生を表現しています。

そして、日常生活を忘れ、心の底から寛いで癒されていただきたいというホスピタリティーで溢れているのです


makuhari clinic soto2

エントランス待合室のRugは六角形のモジュールの組み合わせで有機的なラインで、床を彩っています。

大理石の床は自然素材ではありますが、やはり硬くて冷たい印象を与えてしまいます。そこに自然の中で寛いで

いる雰囲気を感じて欲しいので、このような形とグリーンやお花を連想させる色で演出しました。


makuhari clinic soto

エントランスの奥にはフランスの作家「フレデリック・モレル」のオブジェ、鹿とバンビが寄り添っています。

不思議の国のアリスのような、おとぎの国を連想させるようなオブジェが楽園のイメージを醸し出しています。

この建物の特徴で奥がガラスになっている面を、一つのアートのようにも見せています。



このオブジェにはいくつかの思いが込められています。

フレデリック・モレルは、この鹿に恋愛を狩りにたとえているような、愛と求愛がテーマになっていると言って

います。若い女性にプロポーズしている場面が、楽園の花やお城での豪華な生活とともに描かれています。


私は、この愛をテーマにしているオブジェを患者さんが見ることで生命力を感じて欲しいと思いました。

鹿は急な斜面を駆け下りることは、良く知られていると思います。サンタクロースに選ばれたのも友人を助ける

ために斜面を駆け下りる際にサンタクロースに見込まれたそうですね。(トナカイは日本でいうシカ科の動物)


どんな苦境に立たされても、決して諦めず乗り越える精神力を持ち合わせているトナカイ。

そして冬に角が残っているのは、夏に角が生え変わる雌だけだそうですから、女性の底力や包容力も含めサンタに

選ばれるくらいの鹿(トナカイ)です。


このオブジェには、そのすべてを持ち合わせたオーラを感じました。

ですから、幕張クリニック様にご採用頂いたときには、ここを訪れる患者さんはなんて幸せなんだろう!と

とても感動したのを思い出します。

オープン前には、外の駐車場から眺めている方々や道路からスピードを落として見て行くドライバーや

・・・とにかく近くで見る方々は歓声を上げていました。それだけ人の心を動かす何かが有るのだと思いました。


そして天井には蝶が飛んでいます。このコーナーはクリニックが楽園なのだと表現しています。

そしてここが楽園への入口なのだと伝え導いているのです。

この1Fの主要な柄のある壁紙は全てニナキャンベルの物ですが、改めてこの有機的で自然をモティーフにした

上品でエレガントなデザインがこのクリニックのコンセプトにぴったり合ったと出会いに感謝したいと思いました。


次に続きます。

ここまでが1F診断エントランスですが、次は2階のラウンジや診察などのスペースのご案内をさせて

頂きたいと思います。
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